外壁に「ツタ」を生やすメリットとデメリットは?除去する方法も解説

2019/07/18
外壁のツタ

「夏の暑さを軽減したい」

「自宅にアクセントをつけたい」

「外壁を植栽で飾りたい」

このように、外壁の緑化を「ツタ」で行いたいと考えてはいませんか?

ツタによる外壁の緑化は、大掛かりな設備が必要なく成長も比較的早いことが特徴です。

その反面、季節ごとのメンテナンスが欠かさず、役目を終えた時の除去に手間が掛かります。

この記事では、壁面の緑化にツタを使った場合のメリットとデメリット、撤去するときのポイントなどをご紹介します。

外壁にツタを生やすメリットとデメリットを知ろう!

外壁のツタ2

外壁にツタを生やすメリットとデメリットを把握すると、自宅に必要な工事方法がわかります。

費用を安くするためには、メリットとデメリットの把握は重要です。

外壁にツタを生やすメリット

外壁にツタを生やす代表的なメリットは以下の2つです。

  1. 室温上昇を抑えられる
  2. 独特なデザインの住宅にできる

メリットを知れば効果的にツタを活用できるでしょう。

室温上昇を抑えられる

ツタを生やすメリットの1つ目は、室温上昇を抑えられることです。

夏の西日は強烈で、西側の部屋は夜中になっても暑いままという経験をされた方も多いでしょう。

そんな強烈な西日を受ける部屋であっても、ツタを外壁に生やせば室温の上昇を抑えることができます。

ツタが西日をさえぎり、壁に当たる日差しを軽減してくれるのです。

一方で、冬場はツタが落葉するので、西日がさえぎられず室温が保たれるという利点があります。

自然の摂理を活かした、ちょうどよい緑のカーテンができあがります。

独特なデザインの住宅にできる

ツタ紅葉

2つ目は独特なデザインの住宅にできることです。

新築がならぶ住宅街では、右を向いても左を向いてものっぺりとした外壁ばかり。ちょっと目立つような、独特なデザインが欲しくなります。

そんな時は外壁にツタを生やす手法が有効です。

壁一面が緑に覆われた外壁は、家の前を歩く人の目をひきます。

ツタの葉は季節ごとに色が変わるため、春には新緑が萌え、秋には真っ赤に染まる、四季を活かしたデザインに仕上がります。

外壁にツタを生やすデメリット

先ほどはメリットを紹介しましたが、デメリットも伝えなくては誠実ではないでしょう。

ツタを生やすデメリットは2つあります。

  1. ツタのメンテナンスが大変
  2. 外壁が劣化しやすくなる

この2点についても、詳しく説明していきます。

ツタのメンテナンスが大変

屋根 苔

外壁にツタを利用したときに大変なのが「メンテナンス」です。

ツタはとても丈夫な植物です。地面に植えたら、よほどのことがないかぎり枯れ落ちることはありません。

ツタは、カエデやイチョウと同じように、紅葉を楽しめます。
しかし、その後に落葉してしまうのです。この落ち葉の掃除が、思いのほか大変です。

地面に落ちた葉もそうですが、風に舞って雨どい(屋根から地面に雨水を流すパイプ)に詰まることもあります。

また、夏には虫が発生します。
生い茂る葉は、虫たちにとって絶好の隠れ家となるでしょう。

植物を住処とする小さな虫から、その虫を餌とするハチやトカゲなど、さまざまな生き物が集まってしまいます。

外壁が劣化しやすくなる

ひび割れ

外壁に生えるツタは、「吸盤」と「気根」を使って壁に張りつきながら成長し、最終的には壁一面にツルを張り巡らせるほど育ちます。

この「吸盤」と「気根」が外壁を劣化させる要因です。
外壁の小さな凹凸やスキマなどに張り付いて成長してしまうため、外壁材を傷めたり、シーリング部に根を張って劣化させたりします。

外壁に生えたツタを除去したい時に考えるポイント

高圧洗浄

外壁のツタを除去する方法は2つあります。

  1. 根元を切ってツタの除去だけをする
  2. ツタを除去してから外壁塗装をする

ツタを取り除いて外壁をキレイにしようとするなら「ツタのみを取りのぞく」か、いっそのこと「壁全体を塗り替える」かを考えなければいけません。

費用が安いのは「ツタのみを取りのぞく」方法です。

ただし、高い位置にまで繁殖したツタを取りのぞくには、安全に作業できる「仮説足場」が必要です。

もしツタを除去してから吸盤の跡まで取りのぞきたいのなら、外装塗装が必要となるでしょう。

以下では、それぞれのメリットとデメリットを解説します。

ツタの除去だけする

ツタの除去だけをするメリットは、費用が安く済むことです。
デメリットは、吸盤の跡が残ってしまうことです。

ツタの除去作業をおこなっても、完璧に撤去はできません。
吸盤や気根は外壁自体に根を張っているため完全に取り除くことができないのです。

除去だけをする工事は、ツタで覆われた外壁が気になるけれど除去費用にお金をかけたくない人に向いているでしょう。

ツタを除去して外壁を塗装する

ツタを除去して外壁塗装をするメリットは、吸盤や気根の跡が消されてキレイにできることです。
しかも、吸盤や気根で傷んだ外壁自体も補修するため、劣化対策になります。

デメリットは、ツタの除去だけをする場合より費用がかかってしまう点です。

外壁塗装は、ツタを除去しても外壁の汚れが気になる人に向いているでしょう。

外壁のツタを除去するためにかかる費用は8〜30万円

費用3

実際にツタを除去する場合、自分で行うか業者に頼むかによって時間と費用が違ってきます。

除去方法は後から詳しく説明しますが、何より問題なのは高いところまでツタが繁殖してしまった場合です。

1階の窓の上くらいなら、自分で脚立を持ってきて除去するのは簡単です。
しかし、2階の窓や軒天(屋根の側面)などの高い場所までツタが繁殖してしまうと自分では除去しきれません。

こうなると、業者に依頼するしかなくなるでしょう。

業者へ依頼した場合、足場を組んで作業をします。
では、ツタの除去作業には必要な8~30万円の内訳はどうなるのでしょうか?

30坪の2階建て住宅を例にしてみましょう。

壁面緑化のために植えたツタが順調に繁殖し、南壁一面を覆うまでになったとします。

その結果、夏の日差しは軽減されましたが、落ち葉の処理や手入れが大変になってきました。

このツタをきれいに除去しようとしたとき費用は約21万円が必要となります。
内訳は、足場代が12万円、除去費用が9万円です。

実際には、ツタを除去する面積が広かったり、建物の下屋(1階部分の小さな屋根)があったりすると費用が加算されます。

さらに、ツタを除去した後はどうしても吸盤跡が残ってしまいます。

吸盤跡をきれいにするために外壁塗装をした場合、上記の費用に加えて20万円ほど必要となるでしょう。

外壁のツタを除去する3つの手順をチェック!

色チェック

外壁のツタを除去する具体的な手順は以下のとおりです。

  1. カワスキでツタを除去する
  2. バーナーでツタを焼く
  3. 除去した後を塗り替える

手順を把握すれば、業者が適正な工事をしているかどうかを判別しやすくなるでしょう。

1.カワスキでツタを除去する

最初の手順として、カワスキでツタを壁からはがしていきます。
カワスキとは、金属製のヘラのことです。

ツタは吸盤や気根によって壁に付着しているため、引っ張ってもなかなか剥がれません。

ツタのツルにそってカワスキを入れて壁から剥がします。
できる限りツルの細かいところまで取りのぞくことがポイントです。

このとき、吸盤まで無理に除去しようとすると壁を傷めてしまいますので注意が必要です。

2.バーナーでツタを焼く

カワスキでは取りきれない吸盤や気根をバーナーで焼いていきます。

バーナーで焼き切りますが、長いあいだ火を1ヵ所にあてていると外壁自体が焦げたり変色したりするためタイミングの見極めが肝心です。

最近は、火災防止のためにバーナーではなく水を利用した「高圧洗浄機」で除去することも多くなりました。

ただし、高圧洗浄機よりはバーナーで焼いたほうが早くキレイに除去できるでしょう。

3.除去した跡を塗り替える

バーナーで焼いても、高圧洗浄で除去しても吸盤跡は残ります。
なぜなら、外壁の微細な穴に吸盤の根が入りこんでしまっているからです。

こういった跡は無理に取りのぞくと外壁を傷つけてしまいます。
外壁をキレイにしたいのであれば塗装が必要となるでしょう。

もしかすると、最初から塗り替えを検討される方もいるかもしれません。

塗替えをする場合でも、ツタはキレイに除去しなければなりません。
中途半端にツタを剥がすと、塗装した後に目立ってしまうからです。

まとめ:外壁のツタを完全に除去するなら外壁塗装をするのがベスト!

外壁塗装

当初はキレイに生えそろって役割を担ってくれたツタ。
役割を終えていざ除去しようと考えると、想像した以上に手間がかかります。

除去する際は、ツタの吸盤と気根が邪魔をします。
外壁の細かな隙間まで入り込んだ吸盤や気根は、除去しきれるものではありません。

跡を残さず完全に除去して元通りの外壁にしたいのなら、外壁塗装をすることが望ましいです。

また、ツタを生やすとカビの発生が気になる場合もあるかもしれません。

外壁のカビの対策は【費用も注目】外壁にカビが生える原因と落とし方、予防法を知ろう!で確認しましょう。

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外壁塗装の専門家

外壁塗装の専門家

塗装技能士の国家資格を持ち、老舗の塗装会社で職人をしていた元プロが監修しているサイトです

高度な技術を学ぶ訓練校にも通い、専門書籍を数多く所持しています

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